Coiney カードリーダーの初期プロトタイプ。3D プリント筐体と内部基板。

Coiney(現 STORES)

2012 - 2025

FinTech New Business Product Design Service Design

Engagement創業メンバー / プロダクトストラテジスト

ScopeConcept × Hardware × Mass Production × iOS × Service × Business

DomainFinTech, Cashless Payment, Small Business, Hardware Startup

PracticeIndustrial Design, Design Engineering, Mass Production, App Design, Service Design

01. Context

日本初のスマートフォン決済サービスである Coiney に、2012年から創業メンバーとして参画した。

当時の日本には「スマホ決済端末」というカテゴリそのものが存在せず、提案する側も、受け取る小規模事業者の側も、現金以外の支払い手段への移行を体感で理解していなかった時代だった。「キャッシュレス社会への移行」と「スモールビジネスを基点としたデジタルストアフロントの社会実装」という、まだ言葉になっていないテーマを、製品とサービスとして社会に着地させることがゴール。

Coiney 決済アプリの計算画面が表示された iPhone と、リーダーを接続して VISA カードを通している手元。
Coiney の白い円形カードリーダーが iPad にイヤホンジャック接続されている。クレジットカードを差し込んだ手元のカット。

02. Concept

中核に据えたのは、「日本にまだない "スマホ決済端末" というカテゴリを、誰もが一目で認識できるアイコニックなプロダクトとして提示すること」だった。当時すでに海外で先行していた Square 系の方形端末とはあえて異なるアプローチを選び、丸形状のシルエットを採用。アイコニックさを通じて、メディアで紹介された際にも一目でそれと分かる、ブランドとプロダクトが重なる輪郭を狙った。

カードの読み取り口にはブランドカラーを配色し、「ここにカードを通すのだ」という所作を物理的に誘導する造形に。読み取り時の感触や力のかかり方、長く使い続けても精度が落ちない構造的な安定性は、花屋・屋台・小売店といった小規模事業者の現場で繰り返し使われる業務道具としての信頼を担保するための、本質的なディテールだった。

Coiney のカードリーダー(白い円形プロダクト)のクローズアップ。エンボスロゴと 3.5mm プラグ。
Coiney カードリーダーをスーツの胸ポケットから取り出している手元のカット。スモールビジネスの現場利用シーン。

03. Structure

創業メンバーとして、tsug は物理プロダクトから量産体制、ソフトウェア、現場運用までを横断して担った。

  • Hardware Design:Coiney Reader 各世代のインダストリアルデザイン、機構、構造設計
  • Mass Production:ハードウェアスタートアップに経験者が少ない量産設計、量産マネジメント、量産体制の構築を主導。さらに海外の量産体制の立ち上げまで含めて整備
  • iOS / Frontend:初期 iOS アプリの UI、フロントエンドエンジニアが不足する局面では自らコードを書いて実装
  • Service & Business:知人企業への試験導入営業、初期ユーザーへのカスタマーサポート、現場での運用知見をプロダクト改良に還元する役割まで
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04. Role & Engagement

  • Mode: 創業メンバー / プロダクトストラテジスト
  • Duration: 2012 - 2025
  • Touchpoints: 概念設計 / 構造設計 / 浸透計画(すべて)

05. Outcome

  • 日本初のスマートフォン決済サービスとして社会実装され、小規模事業者のキャッシュレス化の先頭事例のひとつとなった
  • 量産・国内外の体制構築を経て、サービスは事業として成長し、後に STORES(hey グループ)へ統合
  • 公開取材:designing.jp(「0→1デザイナー」第1回として特集)、はたらくビビビット、TWDW2015 / careerhack など、創業期のデザイナーの仕事として複数のメディアで取り上げられた
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06. Voice

キャッシュレス社会への移行と、スモールビジネスを基点としたデジタルストアフロントの社会実装を進めた。